パターン（型紙）をボディーデータの平均値から作る下着メーカーが多いなか、シャルレでは新しい商品を開発するごとに作成しています。さまざまな体型の数十人というモニターの方々の着用感からパターンを作成。数週間、続けて着用していただき、少しでも問題があれば、多いときには数十回も修正を繰り返します。

さらに標準サイズでパターンをつくる下着メーカーが多い中、シャルレは1サイズごとに細かな調節を行います。たとえば華やか補整ブラジャー〈ドゥヴァンナ〉であれば、パーツの数は49にも及ぶなど、細部にまで徹底的にこだわります。
こうして人間の身体のしくみと実際の動きや着心地に基づいて、一切の妥協をせずに、立体的なパターン（型紙）が完成します。

○「繊維」へのこだわり
たとえば綿なら、どんな特徴や特性の綿がふさわしいのか、原産国はどこがいいのか、さまざまな視点で商品にいちばんふさわしい繊維をセレクト。綿やナイロンのような種類だけでなく繊維のグレードまで吟味しています。

○「糸」へのこだわり
撚りや太さ、さらには単糸にするか双糸にするのかも検討します。糸にも、いろいろな種類があり、それぞれに特性があるからです。強度があること、品質が保てることも糸選びの重量なポイントになります。

○「生地」へのこだわり
肌触りの良さと吸水性、速乾性を兼ねそなえた生地をつくるには、どの糸とどの糸を、どのくらいの割合で組み合わせればいいのか。求める性能を実現するために、糸の組み合わせ方や設計にまでこだわっています。

時には、求める素材が見つからないこともあります。そんなときは、メーカーと共に素材の開発から始めます。時間もコストもかかりますが、よりお客さまに満足していただくために、譲れないこだわりなのです。

シャルレは、選ばれた工場にのみ、大切な商品の生産を託しています。協力工場から「チェックが厳しすぎる」という声が聞かれるほど、シャルレの品質基準は業界の中でも“異色”。生地などの資材が届いた段階から、色、巾、密度（タテ・ヨコ糸の本数）、目付け（重さ）、経時収縮（縮み）、伸度（伸び率）などの厳しい検査が始まります。色と巾以外の検査項目は、他社にない独自のもの。

また反物の場合、材料検査に合格した後、水平に解いた状態で24時間放置（放反）してから粗裁ち。さらに各パーツに小裁ちする前に６時間以上放置します。この待ち時間が、熟練の作業員の手作業による、誤差１ミリというシャルレ独自の精密な裁断や高度な縫製を可能にしているのです。ものづくりのこだわりが生産の現場にも徹底され、シャルレ商品の高い品質が守られています。