シャルレ商品には、ニット素材が多く用いられています。
ニット素材は、フィット性・通気性といった下着になくてはならない性質を持つ反面、収縮・変形といった特性も持ち合わせています。
収縮や変形を防ぐため、正しい干し方について見ていきましょう。
ニット素材は、ループで組織ができています。そのため、着用や洗濯により、変形する場合があります。
それが、「縮んだ」「変形した」というトラブルにつながります。「整え干し」は、それらの変形をもとに戻すための作業です。
脱水後、折りたたんだ状態で、手の平で軽く叩いたり、商品の上と下を持って縦方向にシワを伸ばしたりして、軽く引っぱってから干しましょう。
洗濯で衣類が変形してしまったら、
干す前にこんな方法で形を整えてみましょう。
直射日光は、色あせや黄ばみの原因になります。特に色・柄物やナイロン、毛(ウール)、絹製品は、必ず裏返して日陰干しします。
毛(ウール)タイプのインナーなどは、専用の台の上などに平干しにすると型くずれが防げます。また、型くずれしにくいものは、ハンガー干しでもOKです。
吊り干し指定のものは、衿からハンガーを通すと伸びてしまいます。裾からハンガーを入れ、風にあおられて衿ぐりが広がらないよう、洗濯バサミで留めましょう。
ズボンなどは裏返して干すことで、ポケットも早く乾きます。
カップ部は、そのまま干すと折れグセがついたり変形したりしますので、指で整えてから干しましょう。
ステンレス製の物干し竿は、夏場など熱くなりますので、直接通して干すのは避けましょう。
毛(ウール)タイプのインナーなどの変形しやすいものは、2つ折りにして干すと変形しにくくなります。
タオルケットやシーツなどの大きなものは、2本の物干し竿にかけると、早く乾きます。
ストーブの排気ガスは、黄変、ポリウレタンの劣化(脆化)の原因に。また、ストーブの熱にふれると化学繊維の溶融などの原因になるので、ストーブのある部屋で干すのは避けましょう。
下着類は、基本的にアイロンは必要ありません。
脱水後、すぐに形を整えて干せば、ほとんどのシワは目立たなくなります。
どうしても気になる場合、テカリやレース部の硬化などに充分注意し、温度、当て布、時間に気を配ってアイロンをかけましょう。
アイロンをかける場合には、必ずプリントネームに従いましょう。
アイロンは、温度は低いものから順にかけていきます。
高いものからかけると、設定温度を下げても実際に下がったかどうかわかりづらいため、
トラブルに陥る可能性があるからです。
素材やミシン糸の多くに、ナイロンが使われています。
ナイロンの軟化点(柔らかくなる温度)は、180℃のため、それ以上の温度になると溶けて硬化したり、もろくなったりします。
綿100%の商品だからといって、高温でアイロンをかけることは厳禁です。